米ミシガン大消費者信頼感、6月は上昇 事業再開や雇用増が寄与
[ワシントン 12日 ロイター] – 米ミシガン大学が12日に公表した6月の消費者信頼感指数(速報値)は78.9と、5月の72.3から上昇した。事業再開や予想外の雇用回復などが寄与した。ただ新型コロナウイルスの感染第2波が懸念される中、大幅な経済回復は見込まれていない。
ロイターがまとめた市場予想は75.0だった。
ナロフ・エコノミクスのチーフエコノミスト、ジョエル・ナロフ氏は「先行きに関する不確実性は後退し始めているものの、2007─09年のグレート・リセッション(大不況)時に比べて依然として高く、高額商品の購入意欲に疑問を投げ掛ける。このような動きが見られなければ、経済回復は想定より鈍いだろう」と述べた。
ミシガン大は「経済情勢がすぐに好転すると予想する消費者はほとんどいない」と指摘。調査に参加した消費者のうち3分の2が、今後1年間に「財政的に困難な時期」を迎えると予想しているほか、半数は「新たな景気後退」に備えているとした。
1年先の期待インフレ率は3.0%と5月の3.2%から低下。5年先の期待インフレ率も2.6%と2.7%から低下した。