米アマゾン、12万5000人の臨時採用者を無期雇用に転換、本人の希望で
米アマゾン・ドット・コムは5月28日、3月以降に臨時採用した17万5000人のうち12万5000人を本人が希望すれば無期雇用に転換すると発表した。同社は新型コロナウイルスの感染拡大に伴うEC(インターネット通販)利用者の急増に対応するため、配送センターの従業員を中心に臨時採用を大幅に増やしたが、今後もECの利用ニーズは長期的に拡大すると見て、安定的な労働力を確保する。
無期雇用への転換は、6月から希望者を募る。時給は最低15ドルで、無期転換すると福利厚生や社内研修制度などを利用できるようになる。無期転換を希望しない人は最長で11カ月間、季節雇用としてアマゾンで働き続けることができる。
米国では失業者数が急増しており、無期転換を希望する人は多いと見られる。一方、臨時採用された従業員には、新型コロナの影響で会社をレイオフ(一時帰休)された人も多く、もともと働いていた会社への復帰を希望して季節雇用契約を続ける人も一定数いると見込まれる。