オーケー

2024年、5月自社冷凍物流センター稼働、11月関西初出店

 オーケーの2023年度(24年3月期)連結業績は、売上高6238億円(前年度比12.7%増)、営業利益406億円(同25.7%増)、経常利益490億円(同12.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益355億円(同7.6%増)の増収増益だった。同社は経営方針に「高品質・Everyday Low Price」を掲げ、SM(食品スーパー)を中心とする小売事業と、それを補完する商品卸売事業、青果仲卸事業および不動産賃貸事業を手がけている。23年度の単体SM事業は、既存店売上高伸長率が8.8%増と好調で、売上高は6228億円(前年度比12.7%増)となった。新型コロナウイルス禍が始まった20年度以来、3年ぶりに2ケタ成長となった。売上が伸びたことで総経費率も3年ぶりに15%台を回復した。新店は、銀座店や日本橋久町店や立川高島屋S.C.店などを出店したが、年間出店数は目標の2ケタに届かず、9店舗にとどまった。

 24年度は5月に自社冷凍物流センターを稼働させた。3拠点の営業冷凍倉庫を活用し、常温センター同様、センター着原価での買い付けとしている。冷凍商品でも、店舗物流の効率化に取り組み、コスト競争力向上を図る。自社冷凍センター化を機に冷凍分野での取扱商品を見直し、売場の魅力を高めることで冷凍食品の売上拡大をめざす。

 また、24年11月下旬には大阪府東大阪市に関西1号店となる高井田店を出店する。大阪城の東4kmの場所で、土地は東大阪市から入札で取得した。売場面積約770坪、駐車台数約190台の大型店で、上層階には関西事務所を開設する。高井田店に続き、25年以降、関西で積極出店を行い、競合ひしめく関西市場でも経営方針を貫き競争に打ち勝つ考えだ。24年度から関東の国道16号線内に加えて関西も出店地域となる。年間2ケタ以上を出店し、経営目標の「借金無しで年利20%成長の達成」をめざす。店舗に適した土地を取得し自社所有物件とすることで長期にわたりコスト競争力の高い店舗を増やす方針だ。24年度の売上高は6785億円(23年度比8.9%増)を見込んでいる(24年度出店予定の新店売上は含んでいない)。

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