関西のスーパーで「モダン焼き」を食べ比べ! オーケー・万代・ライフの味とこだわりとは?
2024年11月、首都圏を主戦場とするオーケー(神奈川県)が、関西1号店「オーケー高井田店」を東大阪市の高井田地区にオープンした。同店は、地元密着型の有力チェーンである万代(大阪府)の「万代森河内店」や、ライフコーポレーション(大阪府、以下ライフ)の「ライフ高井田店」(同)と至近距離で競合し、注目を集めている。当のオーケーは経営理念であるEDLP(エブリデー・ロープライス)を軸とし、関東とほぼ変わらない商品政策を展開。ただし総菜では一部で“関西対応”を行っており、その一環として高井田店出店を機に新たに開発したのが「モダン焼き」だ。そこで今回、大阪在住・主婦歴40年の食品スーパー調査グループ「主婦っとサーベイ」の2人が、高井田エリアの3チェーンそれぞれのモダン焼きを実際に購入し、食べ比べてみた。
※本文中の商品の価格は記載のない限りすべて税抜
オーケーのモダン焼きはボリューム感がバツグン!
まず向かったのは、オーケーの総菜コーナーだ。お昼どき、女性客がカートいっぱいの買物を済ませたあと、迷わずモダン焼きの棚へ直行する姿が目についた。リピーターらしきお客はなんと4個もまとめ買い。これは期待できそうだ、と手に取る。

「デラックスモダン焼き」(399円)を実際に食べてみると、まず感じるのはたっぷり入ったキャベツのシャキシャキした食感だ。豚肉は控えめながら、生地と焼きそばのあいだに玉子が丸ごと1個挟み込まれているため、食べ応えは抜群だ。
特徴的なのは、“焼きそば麺”ではなく、味付けされたソース焼きそばが挟まれている点だ。生地とソースの馴染み方が斬新だと感じた。税込430円という価格でこのボリューム感は、消費者から高い満足感を得ることができるだろう。
万代は関西の「王道」の味わい
続いて試したのが、万代の「万代名物 店内鉄板仕込みのモダン焼き」(398円)だ。パッケージを開けると、ふんわりとのったかつおぶしと、紅生姜の鮮やかな色味が食欲をそそる。

一口頬張ると、慣れ親しんだ関西流の味つけが広がる。ソースはおそらくオタフクソースだろう。主張しすぎず、でもコクはしっかりと感じられる。豚肉の旨みとキャベツの食感がバランスよく絡み合い、紅生姜がいいアクセントになっている。398円という手頃な価格も、総菜の定番メニューとして納得感のある設定だ。なおかつ馴染みのある味わいで、まさに「これぞ関西のモダン焼き」と思わせる安心感がある。