総合スーパー市場占有率2025 市場縮小のなか上位5社の寡占化続く

ダイヤモンド・チェーンストア編集部 (株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア)

総合スーパー(GMS)市場は、上位5グループが90%以上のシェアを占める寡占市場だ。市場規模は5兆円台を維持しているものの、縮小傾向が続いている。とくに非食品の事業構造改革で苦戦する企業が多い中、イオンリテール(千葉県)は衣料品改革と住居余暇改革を推進。「専門店モデル」と呼ばれる売場づくりで若年層を取り込む戦略を本格展開している。

イオンリテールがシェアトップを堅持

 GMS13社の合計営業収益(イオン北海道とイオン九州は業態別売上高)から算出した、2024年度のGMSの市場規模は、対前年度比2.5%増の5兆3037億円だった。上位5グループのシェアは前年から0.15ポイント増加し、94.16%となった。

 最大手イオン(千葉県)グループの全体シェアは45.55%。主力のイオンリテールは25年2月期単体の売上高が対前期比1.9%増の1兆8777億円で、マーケットシェアは35.44%となった。

 同社は、商品をターゲットごとに分ける「専門店モデル」で衣料品改革に取り組んできた。売場ごとに演出を変え、売場全体の“シニア感”を払拭。若年層の取り込みをねらう。

 また近年、この専門店モデルを住居余暇売場にも

この記事をさらに読むと、国内GMS市場の勢力図や、各社が市場縮小・競争激化の中でどのような戦略で成長をめざしているのかについて理解することができます。

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