米デル、8─10月は利益が前年比4倍超 PC好調で
[23日 ロイター] – 米デル・テクノロジーズが23日発表した第3・四半期(8─10月)決算は、純利益が前年の4倍超に増加した。企業の間でテレワークと出社を組み合わせたハイブリッド型勤務へのシフトが進んだことを背景に、パソコン(PC)やサーバーの販売が好調だった。
純利益は38億9000万ドル(1株当たり4.87ドル)と、前年同期の8億8100万ドル(1.08ドル)から急増した。
新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)によるテレワークと在宅学習の定着で、高性能PCへのニーズが高まっている。
ノートPCなどを扱うクライアントソリューション部門の増収率は35%となり、営業利益は11億ドルに上った。
同社はソフトウエアおよびハードウエアの幅広い収入源を持っており、足元は端末側で情報を処理する「エッジコンピューティング」やクラウドサービスといった高成長市場で足場を築こうとしている。
データセンター事業を含むインフラストラクチャ―ソリューション部門の売上高は5%増の84億ドルだった。
全体の売上高は21%増の283億9000万ドルと、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の268億2000万ドルを上回った。
11月1日にスピンオフ(分離)が完了したクラウドコンピューティング部門VMウェアは売上高が10%増えた。