[22日 ロイター] – 中国電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディングが22日発表した第4・四半期(1─3月)決算は、市場予想を上回る22%の増収となった。新型コロナウイルス感染拡大防止に向けたロックダウン(都市封鎖)に伴うインターネット通販需要の拡大が寄与した。利益も予想を上回った。
総売上高は1143億1000万元(160億2000万ドル)で、前年同期の約935億元から増加し、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の1070億4000万元を上回った。
中核のeコマース事業の売上高は約19%増の938億7000元(131億6000万ドル)だった。同社は2月、新型コロナ感染拡大による供給網や物流などへの影響で、同事業が減収となる可能性があると警告していた。
通期の総取引額は初めて1兆ドルを突破した。
クラウドコンピューティング事業も約58%の増収だった。
特別項目を除く1米国預託株式(ADS)当たり利益は9.20元と、市場予想の6.10元を上回った。
新型コロナ感染拡大で休止状態にあった経済が中国で再開する中、4月から始まった2021年度売上高は6500億元を超えると予想した。
また、米上院が今週可決した一部中国企業による米株式市場の上場制限につながる法案について、武衛(マギー・ウー)最高財務責任者(CFO)は注視していると述べた。