ファストリ、通期営業益43.7%減に下方修正 コロナで大幅減収

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4月9日、ファーストリテイリングは、2020年8月期(国際会計基準、IFRS)の連結営業利益予想を前年比43.7%減の1450億円へ下方修正すると発表した。写真はソウルで2019年10月撮影(2020年 ロイター/Heo Ran)

[東京 9日 ロイター] – ファーストリテイリングは9日、2020年8月期(国際会計基準、IFRS)の連結営業利益予想を前年比43.7%減の1450億円へ下方修正すると発表した。従来予想は同4.9%減の2450億円。当期2回目の下方修正となる。新型コロナウイルス感染拡大の影響により5月まで大幅減収を見込む。

海外ユニクロ事業は、下期、通期ともに大幅な減収減益を見込んでいる。中国圏でも、引き続き減収減益を予想。中国では現在、店舗の営業再開の動きが広まっているものの、2月12日のピーク時には370店舗が臨時休業していた。

北米事業は、赤字幅が大幅に拡大することが予想される。米国の全50店舗は3月17日から休業中で、再開時期も未定としている。

国内ユニクロ事業も、下期、通期で減収減益を予想。3月28日から29日の週末は首都圏を中心に63店舗を臨時休業したことで、客数は大幅に減少し、3月の既存店売上高は前年同月比27.8%減となった。

現時点では、政府が東京都などの7都府県に発令した緊急事態宣言を受け対象地域にある188店舗を一時休業、192店舗の営業時間を縮小している。

2019年9月─20年2月期の連結営業利益は、前年同期比20.9%減の1367億円、売上収益は同4.7%減の1兆2085億円だった。

※内容を追加しました(4/10 9:40)

 

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