週刊コンビニニュース ローソン、環境対応した紙製容器の弁当を発売
1週間のコンビニに関するニュースをまとめた『週刊コンビニニュース』。コンビニエンスストア各社で、容器などに使われているプラスチックを削減する動きが増えてきた。ローソンでは、紙製の弁当容器を使った弁当を発売し、1個当たり7割のプラスチック使用量を削減したという。環境対応の推進が加速しており、容器包装の切り替えがますます広がりそうだ。(10月30日から11月5日のニュースをまとめました)
①セブン‐イレブン
環境配慮型素材のストロ―を導入
セブン‐イレブン・ジャパンは、11月5日から、『セブンカフェ』用のストローを環境配慮型の素材に変更し、全国のセブン‐イレブン2万1010店で導入した。
半数にあたる約1万店では、8月から高知県内で試験導入していたカネカの生分解性バイオポリマー「PHBH」を採用したストローを導入した。残る約1万1000店では、FSC認証を取得した紙製のストローに切り替え、石油由来のプラスチック製ストローの配布量を削減した。
②ファミリーマート
「FamiPay」決済が利用できるECサイトを拡大
ファミリーマートは、11月5日から同社のスマートフォンアプリ「ファミペイ」の決済サービス「FamiPay」が利用可能なECサイトを順次拡大する。
今回、ラクマ(楽天)、Amebaコイン(サイバーエージェント)、Mellowtrill(BANDAI SPIRITS)、GREE(グリー)、CAMPFIRE(CAMPFIRE)。ムビチケ(ムービーウォーカー)、BOOK☆WALKER(ブックウォーカー)7つのECサイトでオンライン決済が可能になる。
③セブン‐イレブン
『セブン‐イレブンアプリ』をリニューアル
セブン‐イレブン・ジャパンは、11月1日から、スマートフォン専用アプリ『セブン‐イレブンアプリ』の新バージョンをリリースした。既存のユーザーも、アップデートにより新バージョンを利用できる。
同アプリは、お客との密なコミュニケーションと新しい買い物体験を提供する目的で運用し始めた。新バージョンのリリースにあたり、ユーザーがより使いやすく便利になるように、お客の声を中心に改修した。たとえば、アプリ立ち上げ後のホーム画面に会員コードを表示させ、ボタンをタップする作業を省略したり、使用頻度の高い「クーポン」などの機能をホーム画面にわかりやすく直接表示したりするなどの変更をした。
今後、セブンカフェを5杯買うごとにセブンカフェ無料券1枚が配信されるキャンペーンなどさまざまな企画を実施していく。
④ローソン
紙製容器を使用した弁当を発売
ローソンは、11月5日から、ナチュラルローソン店舗142店において、電子レンジを使わず常温で食べるタイプの弁当で初となる紙製容器を使用した商品を販売する。
紙製容器は、耐水性・耐油性が低く、従来は常温弁当に採用することはなかった。今回、製造時に汚れがつきにくい素材を、容器の外側に使用するとともに、製造や配送のテストを複数回実施し、商品化した。
同容器の使用により、従来のプラスチック製容器と比べ、1個あたり約7割(約18g)のプラスチック使用量を削減できる。
同社は、2019年4月からオリジナルカップ飲料の仕様変更でプラスチック製上蓋なくしたり、2019年5月からは店内入れたてコーヒー「MACHI café」のアイスコーヒーSサイズのカップを紙製に切り換えたり、容器包装などプラスチック削減に取り組んでいる。2030年に、2017年度対比で、容器包装プラスチック使用量を30%削減することをめざす。
・「玉子焼と山椒香る牛肉のお弁当」(税込599円)
⑤ファミリーマート
スマホ充電器レンタルの実証実験開始
ファミリーマートは、11月5日から、INFORICH(インフォリッチ)(東京/秋山 広宣(陳日華))が展開するスマホ充電器レンタル「ChargeSPOT(チャージスポット)」の実証実験を開始した。都内のファミリーマート約1000店舗に順次導入し、利用ニーズや利便性について検証する。
「ChargeSPOT」は、インフォリッチが提供するスマートフォン用充電器のシェアリングサービスで、最寄りのバッテリースタンドからモバイルバッテリーを借りて、移動しながら充電し、移動先のバッテリースタンドに返すことができる。同スタンドは、駅、空港、商業施設や飲食店、公共施設など設置拠点数も多く、貸出、返却がどの店舗でも可能であるため、コンビニエンスストアとの親和性が高い。
今後は、実証実験の結果を踏まえ、両社の協業による本格的な展開を検討する。
・「ChargeSPOT」利用料金
1時間 150円(税抜)
48時間以内 :300円(税抜)
48時間以降 :2,280円(税抜)
⑥ローソン
訪問介護・看護ステーションと連携したケア拠点併設型店舗を千葉市にオープン
ローソンは、11月7日から、UR高洲第二団地(千葉県千葉市)にある少子高齢化対応拠点施設「ウェルキャビン稲毛海岸」内に、東京海上日動ベターライフサービスが運営する介護拠点併設型店舗(ケアローソン)を開店する。
同店は、コンビニエンスストアの機能に加え、ケアマネジャーなどの相談員が駐在する介護相談窓口や、自治体や地域の情報などを提供するサロンスペースを併設する。
同スペースでは、相談員や、訪問介護・訪問看護ステーションの専門家と連携しながら、介護・運動・栄養の健康関連イベントを実施することで、健康寿命延伸や「フレイル予防」にも取り組む。
ローソンはこれまでにケアローソンを22店舗展開しており、標準的な商品に加え、調理済みの介護食や介護の際に使う日用品などを品揃えし、シニアやその家族を中心に支持を得ている。直接コミュニケーションを取れるというリアル店舗ならではの強みを生かし、他事業者と連携しながら地域包括ケアシステムを構築していく。
・所在地 千葉県千葉市美浜区高洲4-5-15
・店舗面積 約69坪(売場面積 約42坪、サロンスペース 約7坪、介護相談窓口 約4坪)
・取り扱いアイテム数 約3700(うち介護関連商品 約200種類、ベビー用品 約50種類)