[東京 11日 ロイター] – 11日の東京株式市場でファーストリテイリングが大幅続伸。10日に発表した2020年8月期の連結営業利益(国際会計基準)が前年比6.7%増の2750億円を見込んでいることが好感されている。国内外のユニクロ事業が堅調で、過去最高益を更新するとしている。リフィニティブがまとめたアナリスト14人による営業利益予想の平均値は2978億円で、会社計画はこれを下回った。
市場からは「通期見通しは市場予想から下振れる形となったが、増配予想など株主還元を含めて発表できたところは良かった。成長源が国内ではなく海外となり、中国圏がしっかり伸びている。インドに足がかりをつくったところも成長の余地を感じさせる」(国内証券)との声が出ていた。
19年8月期の売上収益は前年比7.5%増の2兆2905億円、営業利益は同9.1%増の2576億円となった。海外ユニクロ事業は売上収益が初めて1兆円を超え、国内ユニクロ事業を超えた。一方、上期に減益と苦戦した国内ユニクロ事業は、下期に営業増益に転じた。