[東京 25日 ロイター] – 任天堂は25日、2020年3月期の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の販売台数は1800万台を計画していると発表した。前期実績は1695万台だった。ソフトを積極的に投入するなどして、販売を加速させる。
ソフトの販売は1億2500万本を計画。前期の1億1855万本から上積みする。
4月に『Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit』、6月に『スーパーマリオメーカー2』、7月に『ファイアーエムブレム 風花雪月』を全世界で発売する予定。
こうした計画を前提に、2020年3月期の売上高は前年比4.1%増の1兆2500億円、営業利益は同4.1%増の2600億円と増収・営業増益を見込んでいる。ただ、為替レートは1ドル105円、1ユーロ120円と円高方向を想定しており、最終利益は同7.2%減の1800億円にとどまる見通し。
会社の営業利益予想はリフィニティブが集計したアナリスト20人の予測平均値3434億円を大きく下回る。
2019年3月期の売上高は前年比13.7%増の1兆2005億円、営業利益は同40.6%増の2497億円、最終利益は同39.0%増の1940億円だった。
ソフトでは『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』と『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』が1000万本を超える大ヒットとなった。ソフトの販売本数は前期よりも8割超増えた。
スマートフォン向けゲームなどの「モバイル・IP(知的財産)関連収入」は、同17.0%増の460億円だった。
(志田義寧)