アレンザHD 26年2期経営方針、物流再構築とPB強化を継続
地域一番で勝ち残る
次に、各事業会社の重点施策を見ていく。
ダイユーエイト(福島県/栁沼忠弘社長)は、地域密着とローコスト経営でグループの収益基盤を支える。創立50周年を迎える今年、記念セールなどで客数増を図りつつ、ローコストオペレーションの追求と収益力強化に注力する。8月にはプロ向け専門店「エイトプロ」を新規出店する計画。HCは既存店改装で売れ筋拡大やPB拡販、一括仕入れによる原価低減を進める。さらにリフォームサービスの標準化やEC事業強化にも取り組む。
タイム(岡山県/吉原重治社長)は同社にしかできない独自領域の強化に取り組む。とくに園芸分野では、自社農園でタイムでしか買えない品種を栽培し、店内にミニ農園や花壇を設置する改装で差別化を図る。花のイベント開催やSNS活用、宅配・出張サービスの整備、地域企業との共同企画など地域密着策を徹底し、「改革の成果を実らせる年」にする方針だ。
ホームセンターバロー(岐阜県/和賀登盛作社長)は、他業態融合の新業態開発に挑戦する。旗艦店の「ホームセンターバロー稲沢平和店」(愛知県稲沢市)ではHCに食品スーパーを併設し、園芸農園やペットイベントまで含めた「一日楽しめるお店づくり」を試みている。店内に木材加工センターや介護用品コーナー、業務用資材のパッケージセンターなどを設け、一般客からプロまで幅広く取り込む。
そのほか、アレンザHDではDX(デジタルトランスフォーメーション)も重視している。累計1500万名の会員基盤を生かし、ID–POSデータに基づくメーカー連携販促やSNS・YouTubeを活用したデジタルマーケティングを展開。店舗購買と連動した施策で成果を挙げている。








