徹底した健康志向PBと超高密度出店で商圏を守り抜く、大阪のスーパー、サンプラザとは
サンプラザ(大阪府/山口力社長)は、大阪府羽曳野市に本部を構える食品スーパー(SM)企業である。大阪南部エリアで強固なドミナントエリアを構築、さらに「健康」「安全安心」を重視する品揃え、売場づくりに特徴がある。競争が激化するなか、新たな立地、フォーマットにもチャレンジ、商勢圏のさらなる深耕をめざしている。
サンプラザの強さのポイント
- 南大阪エリアに構築した高密度の店舗網
- 健康志向商品が多い総菜部門
- HACCP認証を受けた自社PC
コロナ禍で強まる健康志向
サンプラザの創業は1950年。当初は衣料チェーンを展開する企業だったが、1974年、大阪府河内長野市にある店の一部を改装したのがSM進出の第一歩である。その後、既存店へ波及させる一方、新規出店を進めながら徐々に事業規模を拡大する。
80年代以降、売場面積150~250坪の店舗を増やしたが、転機は94年。オール日本スーパーマーケット協会(大阪府/田尻一会長)への加盟を機に、本格的なSMの店づくりを学び、初めて450坪タイプの店舗を出した。現在は、500坪を標準フォーマットとして、年1店のペースで店舗網を広げている。
サンプラザが商勢圏とするのは大阪府南部。現在、36店のSMを展開するが、大きな特徴は、それらのうち34店が堺市、羽曳野市を中心とする半径10㎞圏内に集中している点である。
この2年間の出店を見ても、2019年12月堺少林寺町西店(大阪府堺市)、20年4月東貝塚店(同貝塚市)、21年4月堺東駅前店(同堺市)、同年7月松原大堀インター店(同松原市)と4つの新店を投じたが、東貝塚店以外の立地はいずれも半径10㎞圏内に収まる。
高密度の店舗網だけでなく、商品政策にも特徴がある。
ローカルスーパー大進化! の新着記事
-
2021/11/12
プロセスセンターを活用した小商圏店舗で稼ぐ!遠鉄ストアの勝ち残り戦略とは -
2021/11/12
1000億円めざす!隠れたM&A巧者、マルミヤストアの戦略とは -
2021/11/12
福岡県民熱愛の「にしてつストア」「レガネット」展開の西鉄ストア、独自の商品戦略とは -
2021/11/12
単なる地域密着はもはや専売特許ではない! ローカルスーパーにしかない強みを徹底解説! -
2021/11/11
徹底した健康志向PBと超高密度出店で商圏を守り抜く、大阪のスーパー、サンプラザとは -
2021/11/11
ヤオコーと資本提携のローカルスーパー、せんどうの魅力と強さとは?
この特集の一覧はこちら [16記事]
![ローカルスーパー大進化!](https://diamond-rm.imgix.net/wp-content/uploads/2021/11/4a637ae340bcb6c61a444adc94e6cb2b.jpg?auto=format%2Ccompress&ixlib=php-3.3.0&s=8b66989dbfbda678b9fc1f028258bfe9)
関連記事ランキング
- 2024-07-09他のスーパーとは別物に進化!スゴいローカルスーパーの生存戦略とは
- 2024-07-11超優良ローカルスーパー、サンベルクス、その高収益の秘密とは
- 2024-07-12「地場DS」でわずか5店舗でも競争勝ち抜く日東物産の戦略
- 2024-07-11アルビスに学ぶ 規模拡大とローカルスーパーの強さを両立する方法
- 2024-06-18ローカルスーパー生き残りの一手!オギノHDが青果卸買収のねらい
- 2024-07-10有力商業施設に続々出店のフードウェイ 強さ支える組織の秘密とは
- 2024-07-1214年で売上倍増、京都の高収益スーパー、生鮮市場!が強い理由
- 2024-07-10店内カフェで定食提供!生鮮の魅力を最大化、ウジエスーパーの成功事例
- 2024-07-10店舗前提の高収益ネットスーパーで成長するスーパーサンシ
- 2024-07-12何でもありで新業態次々開発、次々変化!タカラ・エムシーの戦略