綿半ホームエイドが、ホームセンターを改装して、最先端のスーパーマーケットを作った理由

リアル店舗の価値追求し、グローサラントも!綿半ホームエイド(牧島禎彦社長)は、長野県を地盤に、ホームセンター(HC)、スーパーセンター(SuC)を展開する企業である。近年はSuCを出店の軸にしながら、M&A(合併・買収)も行いながら店舗数を増やしている。同社の今後のさらなる成長戦略をまとめた。
綿半ホームエイドの強さのポイント
- SMとHCを組み合わせた独自のスーパーセンター業態
- 非食品のEDLPと生鮮のインストアの掛け合わせ
- 最新店ではグローサラント、生鮮の対面コーナーを導入
綿半ホームエイドとは
綿半ホームエイドは、建設業やハウスメーカー、小売企業などを傘下に持つ綿半ホールディングス(以下綿半HD、東京都/野原勇社長)の中核企業。元々HC企業として誕生したが、競合激化の中、2005年より段階的に食品の導入を進めSuC業態に転換、急成長を遂げた企業だ。

15年に愛知県地盤のSM、キシショッピングセンター(現綿半フレッシュマーケット:大原弘嗣社長)を、さらに16年には東京都地盤のHC、Jマート(現綿半Jマート:牧島禎彦社長)を綿半HDが買収。2 0 年には長野県内でドラッグストア(DgS)と調剤薬局を計6店舗展開するほしまん(牧島禎彦社長)がグループ入りしている。
綿半ホームエイドを中心とする小売部門の業績は21年3月期、売上高が806億円(対前期比3.8%増)、セグメント利益は25.6億円(同58.2%増)と、コロナ禍の巣篭もり需要を受け、力強く成長している。
綿半グループの特徴は、グループ内企業の再編をせずに法人格を残す一方で、機能会社であるグループの綿半パートナーズ(野原勇社長)が、プライベートブランド(PB)開発、バイイング機能のほか、総務人事教育などのバックオフィス機能まで担うことで、効率的な運営を行う点にある。綿半パートナーズのバイヤーは綿半ホームエイドからの出向者が多く、綿半フレッシュマーケットも綿半ホームエイドもバイイングは共通化されている。
綿半ホームエイドの基本戦略と生鮮強化
綿半ホームエイドは
ローカルスーパー大進化! の新着記事
-
2021/11/12
プロセスセンターを活用した小商圏店舗で稼ぐ!遠鉄ストアの勝ち残り戦略とは -
2021/11/12
1000億円めざす!隠れたM&A巧者、マルミヤストアの戦略とは -
2021/11/12
福岡県民熱愛の「にしてつストア」「レガネット」展開の西鉄ストア、独自の商品戦略とは -
2021/11/12
単なる地域密着はもはや専売特許ではない! ローカルスーパーにしかない強みを徹底解説! -
2021/11/11
ヤオコーと資本提携のローカルスーパー、せんどうの魅力と強さとは? -
2021/11/11
「楽しむ、楽しませる!」が成長戦略 躍進を続ける次世代ローカルSMの組織開発
この特集の一覧はこちら [16記事]
綿半ホールディングスの記事ランキング
- 2021-11-10綿半ホームエイドが、ホームセンターを改装して、最先端のスーパーマーケットを作った理由
- 2025-09-19外国人客の「食の悩み」を解決! 綿半ホームエイドが注力する「輸入食品専門売場」
関連記事ランキング
- 2025-11-22圧倒的集客力で激戦地を制圧!? 茨城タイヨーの「ビッグハウス」を大解剖!
- 2019-05-08長野のローカルスーパー「ツルヤ」のPBが強すぎる!
- 2025-11-04高質スーパー・いちやまマート三科社長が激白!EDLP導入を決断した背景
- 2019-09-06“長野最強”のスーパー「ツルヤ」関東進出の衝撃!
- 2025-10-31バロー・ロピア・アルビス・大阪屋……名古屋市内の激戦2エリアの見どころを解説!
- 2025-11-13知られざる四国の激戦地・愛媛県西条市 トライアル進出で環境急変か
- 2025-10-01ヤオコーが連結子会社化! 異色のローカルスーパー「クックマート」とは何者か?
- 2025-11-14ロピア進出で市場激変!札幌で今見るべき店=第4回流通クロストークPart1
- 2020-01-17八ヶ岳山麓の小さなスーパーに全国からお客が殺到する理由
- 2025-10-31知られざる激戦地・新潟市 ロピア、イオン、原信、ウオロクが「第2次新潟戦争」に突入!?





前の記事
