ゲンキーが本気で取り組む、総菜製造、精肉加工の大規模プロセスセンター潜入取材!
食品の品揃えに力を入れるドラッグストア(DgS)企業、Genky DrugStores (福井県/藤永賢一社長、以下、ゲンキー)。高速出店を続けるなか、重要拠点と位置づけるのがプロセスセンター(PC)だ。一昨年の稼働後は着実に生産量を拡大するほか、おいしさを追求する商品も積極的に開発の集客、差別化の要として機能している。
製造量、アイテムが拡大
ゲンキーが展開するDgSの大きな特徴は、食品の品揃えが充実している点だ。
2017年6月からは従来取り扱っていた加工食品、日配、菓子などに加え、青果や精肉といった生鮮食品を導入。20年6月期決算時点の売上高構成比は62.2%(対前期比1ポイント増)で、これは国内のDgS企業では最も高い水準にある。なお現在、標準フォーマットとしている店舗の総売場面積に占める食品売場のスペース比率も約40%にも上る。
そのなかゲンキーが重要な施設として位置づけるのがPC。19年9月から物流センター「ゲンキー岐阜安八RPDC」(岐阜県安八町)が稼働しているが、その一角、建物3階に構える。こちらも同様の施設を持つDgS企業は他に例がなく、国内では初のケースとなる。

運営にあたるのは、ゲンキードラッグチェーンの一員の富士パール食品(岐阜県/平田都芳社長)だ。PCの役割について平田社長は次のように説明する。
「ゲンキーが店舗展開するのは福井県、岐阜県、石川県、愛知県。今期からは滋賀県に新規進出するが、各県でドミナントエリアを構築するのが基本戦略。PCはそれら店舗網で扱う、同じ品質の商品を製造、供給するための重要な役割を担っている」
PCで製造しているのは米飯類と総菜、精肉で、稼働時はいずれも限定的なアイテムでスタートした。総菜は米飯類のおにぎり8アイテム、コロッケ、精肉は鶏もも肉、豚の肩切り落としの2アイテムだった。その後、順次、設備や人員の増強を図りながら製造量を拡大。現状、
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