フードデリバリーのフードパンダがフードネコと統合し東京進出! 自社倉庫を活用した日用品配達も計画

松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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フードネコを吸収

 また、東京進出と同時に、ダブリュービージェー(東京都)が運営するフードデリバリーサービス「フードネコ(FOODNEKO)」との統合も発表された。これは、ダブリュービージェーを傘下に持つウーワブラザーズ(Woowa Brothers)とデリバリーヒーローがアジア太平洋地域での戦略的パートナーシップを締結したことによるものだ。両社の日本事業への重複投資を避けるためのサービス統合で、今後はサービス名をフードパンダに一本化する。

フードパンダはフードネコとサービスを統一する(写真中央はフードネコを運営するダブリュービージェー 代表執行役員 CMO マーケティング統括本部長 津毛一仁氏)
フードパンダはフードネコとサービスを統一する(写真中央はフードネコを運営するダブリュービージェー 代表執行役員 CMO マーケティング統括本部長 津毛一仁氏)

 ウーワブラザーズは韓国で2010年に創業した企業で、「配達の民族」を意味する「BAEMIN(ベミン)」という名のデリバリーサービスを韓国で展開している。アプリダウンロード累計は約6100万、月間アクティブユーザー数は約1600万人、月間注文数は約5400万オーダーという韓国最大のデリバリーサービスだ。韓国のほか、ベトナムのホーチミンなど一部都市でも事業を展開している。

 日本に進出したのは2012月。本国とは異なるフードネコという名称でサービスを開始したが、今回のフードパンダとの統合に伴い、約5カ月という短い期間でサービス終了となった。

 デリバリーヒーローとウーワブラザーズの両社で要職を務めるイン・キワン氏は、日本でフードパンダを存続させた理由について、「シンガポールを中心に、アジアですでにグローバルブランドとなったフードパンダに統一したほうがシナジーが高い」とコメントした。今後東京都内では、展開エリアをフードネコと同等の10区にまで拡大し、その後も23区内への展開を積極的に進めていく考えだ。

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記事執筆者

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

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