セブンーイレブンと残る大手2社の、規模では埋まらぬ「大きな差」
非公開化後の焦点は「ファミリーマート改革」
伊藤忠商事(東京都)がファミリーマート(東京都)の完全子会社化を決めた。伊藤忠商事がTOB(株式公開買い付け)によりファミリーマート株式100%を取得、ファミリーマートは上場廃止となる見込みだ。
今後は、伊藤忠商事によるファミリーマートの改革に焦点が移る。非公開化したファミリーマートは、今度こそトップを独走するセブン-イレブン・ジャパン(東京都:以下、セブン-イレブン)の背中を間近にとらえることができるだろうか。
ファミリーマートはこれまで2009年にエーエム・ピーエム・ジャパン、16年にサークルKサンクスを取り込んでいる。とくに後者が業界に与えたインパクトは大きく、ファミリーマートはローソン(東京都)を抜いてコンビニエンスストア(CVS)業界2位に浮上、国内総店舗数も焼く1万6600店となり、トップのセブン-イレブンと約4000店の差まで迫った。
「(セブン-イレブンは)ファミリーマートと比べて4000店も差があるのだから、商品もいいものがつくれる」ーー。業界からはそんな声も聞こえてくる。しかし、果たしてそれは規模だけの問題なのだろうか。
コンビニの現在地 の新着記事
-
2021/04/07
なぜ銀行ではなく……ファミリーマート、消費者金融参入のねらい -
2021/03/05
先行するローソンそして…… 目前に迫るコンビニのOTC薬販売で勢力図はどう変わる? -
2021/02/05
ファミリーマート3月社長交代、その後を読む -
2020/12/24
コロナ直撃の2020年 模索が続くコンビニ業界のいまにフォーカス -
2020/11/19
コロナ禍のコンビニ決算分析、セブンだけが“復元”している理由 -
2020/10/20
コロナ禍のいまこそ考えたいコンビニ飽和論 打破のヒントになるのは鈴木敏文氏のある金言
この連載の一覧はこちら [8記事]
