健康志向の女性に大ヒット! ダイヤモンドダイニングの「和カフェ戦略」
グループ内で独自の存在感を示すノンアル業態

有楽町の店舗「24/7 café apartment」のブランドコンセプトは、ゆっくりと自分の家でくつろぐような白を基調とした居心地のよい空間。白を基調とした店内で、本を読んで過ごす人もいて、雑誌も置いてある。カフェだけでの利用もあるものの、月の売上は1000万円超。メニューを変えてから、売上が倍増している。池袋は月約1200万円、大宮は月約1300万円の月間売上。3店舗で約3500万円という。
『至福のごはん』は西日本でも「24/7 café apartment 梅田」で味わえるが、事業部が異なる。「私たちは東京近郊で展開を広げて、伸ばしていきたい」と、小野寺氏はオファーがあれば前向きに検討する姿勢を示す。どうやら、まだメニューを提供していない横浜エリアに出店する可能性が高そうだ。
「ランチの需要は満たせていると思うが、健康食材にもトレンドがあり変わっていくので、お客さまのニーズの変化に合わせてさらにブラッシュアップしていく。またディナーとして華やかに食事したいものの、罪悪感のないものを食べたいというインサイトがあると思うので、新しいメニューの開発にも力を入れていきたい」(小野寺氏)
店内の雰囲気、接客については「レストランほどフォーマルではなく、さりげないおもてなしを意識して、居心地のよい温度感を軸にしている」(小野寺氏)とのこと。そのうえで心がけているのが、ストレスを感じさせない接客。具体的には「すみません」「水をください」と来店客に言わせないことがくつろぎにつながると考えて、スタッフで意識を統一しているという。

店舗運営のベースとなっているのは、2016年にDDグループ子会社となった商業藝術のノウハウだ。合併以前から「chano-ma」などのブランドを運営しており、グループに加わって以降もノンアルコール業態で存在感を示し、独自の立ち位置を確立している。その強みをさらに発揮することが期待されており、今後の展開も要注目だ。





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