二大国民食「唐揚げ」×「おにぎり」で挑む吉野家の新業態『でいから』の勝ち筋
『でいから』ブランドを確立し、2年後に10店舗体制めざす

『でいから』1号店は郊外型店舗としてオープンし、男性客だけでなく女性やファミリー層もターゲットに、カウンター席よりもテーブル席をメーンとした店舗設計となっている。
石川氏が「吉野家の『うまい、やすい、はやい』の理念を持ちつつも、『でいから』では『早さ』は最優先とはしていない」と言い切る通り、回転率はそこまで追求しない。あくまでも、手間をかけてこだわって提供する商品のクオリティを最優先にして、専門店として食事の体験価値を重視した店舗運営をめざす。
一方、現状の課題について「売上は順調ではあるが、現状としては唐揚げ×おにぎりの専門店としてのこだわり、競合店と何が違うのかがまだ十分に伝わっていない状況」と石川氏は見る。
「今後はブランディングの強化はもちろん、商品クオリティの向上、新商品開発にも力を入れ、『でいから』はここまでこだわっているんだということがしっかりとお客さまに伝わるような仕掛けや環境づくりに取り組んでいきたい」

今後1年間で横浜店を含めて最低3店舗の郊外店を展開し、2年後には10店舗を目標としている。戦略的な出店を通じて『でいから』のブランドを確立し、長く愛される店舗づくりを進めていく考えだ。
唐揚げとおにぎりは国民食として根強い人気があるのは間違いない。吉野家独自の強力なノウハウを活かしながら成長を遂げる『でいから』の今後に注目だ。





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