[東京 14日 ロイター] – キリンホールディングスの磯崎功典社長は14日の決算会見で、新型コロナウイルス感染による肺炎拡大がビジネスに与える影響について、感染防止の観点から訪日客減少やイベント中止などが相次ぐとみて業務用酒類などへの「打撃が大きい」と警戒感を示した。
新型肺炎の感染拡大の中心である中国本土での直接的なビジネスはさほどないため、磯崎社長は「現時点ではそれほど大きな影響はない」と説明。ただし、訪日客が減少しているため、旅館や居酒屋などへの影響は「計り知れないものがある。そこの打撃は大きいと思うし、いつ収束するかわからない」と懸念を示した。事態が長引けば、「われわれのビジネスに影響が及ぶのは確実だ」と話した。
新型コロナウイルスの感染者による国内初の死亡者が出て、国内でも感染者も増えていることから、飲酒の機会となる「イベントが中止・延期になることが一番心配だ」と述べた。