高額なコンサル料は実は適正?値切ると品質下がる簡単なカラクリ
価格を値切ると品質が下がる!簡単なカラクリ
昨今のファームは、厳しく収益管理をし、サービス残業もできなくなってきている。月収100万円の人間が3名必要なプロジェクトで、クライアント側が「354万円が高いから300万円にまけろ」といったケースを考えてみたい。
コストを15%引き下げろという要請だが、この場合、人数かコンサルタントのランクを落とすかしかなくない。
コンサルタントは、その実力によってランク付けされており、100万円の人員だとコストに見合わないのであれば、月収85万円ランクのコンサルにチェンジするか、週に3日かかる仕事を週に2日でやってしまうかのいずれかとなってしまう。
どうだろう。考えて見ただけで恐ろしいとは思わないだろうか。値切る方は、「コンサルティングフィーなどいい加減なんだからどんどん値切れ」ぐらいに考えているのかもしれないが、内部(コンサル側)ではランクを落とすか稼働日数を落とすかのいずれかをやって、帳尻を合わせざるを得ないのだ。そうなると、仕事が前にすすまない(質の低下)、仕事が雑になる(量の低下)のいずれかになり、プロジェクトがうまくいかなくなるのである。
コンサルの成果に対する批判
コンサルティングに対する批判で次に多いのは「成果」である。「コンサルに頼んだが成果が出ない」という文句だ。しかし、コンサルとクライアントとの関係は医者と患者との関係によく似ている。私も10年ほど前に大病を患い病院に長期入院した経験があるのだが、どんどん病状が悪くなっているのは患者にそもそも直そうという意志がないケースである。
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