幸楽苑、低収益店舗51店を閉鎖、人手不足に対応
ラーメン店「幸楽苑」を展開する幸楽苑ホールディングスは1月6日、低収益店51店舗を閉鎖すると発表した。人手不足が深刻化しており、閉鎖した店舗の従業員を他店に配置転換することで労務環境を改善する。
2019年12月に東海地方の21店舗など30店舗をすでに閉鎖しており、20年1月から4月にかけて21店舗をさらに閉鎖する。
同社では19年10月の台風19号の上陸により福島県郡山市の工場が被災、約250店舗への食材供給が止まる事態となり、同月の既存店売上高(直営ベース)が前年同月比30.7%減となるなど大きな影響が出た。こうした経験を踏まえ、収益重視の経営体制の構築へ舵を切る。
店舗閉鎖により、営業エリアは関東と東北が中心となる。閉店に伴う費用が発生するが、広告費・物流費などの大幅な削減が見込まれることから収益率は向上するとしている。