「エブリデイ・セイム・アホーダブル・プライス」を実現=マックスバリュ東海 寺嶋 晋 社長
──最後に、地域密着型のSM企業として、マックスバリュ東海をどのような企業にしていきたいですか?
寺嶋 「地域との共生」を口先ではなく、本気で実現できる企業をめざします。日々、お客さまとともに暮らしていることをお互い共感できる企業づくりがしたい。
けれども、これは本当に難しいことです。どうすれば実現できるかを、就任以来ずっと考え抜いてきました。ようやく出た結論は、当社は物販業ですから、商品を通じてお客さまと共感するということです。
そこで、地元の食とわれわれの生活は不可分のものだ、という意味の「身土不二(しんどふじ)」という言葉に着目しました。静岡県民、そして静岡県に本部を置く当社はいずれも富士山の恩恵を受けている、という思いを込めて「身土富士」という言葉で表現していきたい。
お客さまと一緒に「富士山に、地元にありがとう」という気持ちを共感しながら、消費活動ができたら、すごく素敵なことだなあ、と考えたのです。メーカーさん約130社に来ていただいて、“身土不二223プロジェクト”を立ち上げました。223は「ふ・じ・さん」をかけたもので、地元の水、土や食文化、加工技術を生かしてつくった商品223個をセレクトして、富士山に恩返ししようという企画です。現在、第1弾商品の発売に向けて、鋭意商品を選択中です。
このように、お客さまも良し、メーカーさんも生産者さんも良し、そして当社も良し、の3方良しを体現し、商売を通じた地域活性化を通してお客さまと共感できる企業をめざしていきます。