ミニストップ、23年2月期上期 4年ぶり営業黒字の要因とは
下期はディスティネーションストアの確立をめざす
下期には、物価上昇や顧客の節約意識が高まるなかでも、顧客に「選んでもらえる店舗」を実現できるよう、ディスティネーションストアの確立をめざす。そのために品揃えとオペレーションの改革をすすめていく。
まず、商品改革では、イオン(千葉県)グループのプライベートブランド「トップバリュ ベストプライス」など、価格競争力の高い商品を積極的に導入する。また、ほかの商品と買い合わせしやすいミニ弁当の発売、おにぎりや店内ファストフードのリニューアルなどを通して、顧客に商品の魅力を感じてもらえるよう工夫を凝らす方針だ。
オペレーションに関しては、ファストフード(FF)商品のさらなる品質向上を図る考えだ。上期にはファストフード(以下FF)の販売金額が前年を大きく上回り、FFチキンが対昨年同期比122%、FF店内調理弁当が同226%、FFポテトが同116%、FF店内おにぎりが同112%の伸長を見せた。藤本社長は「上期にFF商品の陳列法や販売方法の見直しを図ったところ売上が伸長した。下期でもさらなる強化を図り、売上向上に繋げたい」と述べ、各店舗でのFF商品実現度の向上、迅速な商品提供などを実現すべく、FF商品の製造数や製造時間といった実行計画を明確化することに着手すると発表した。
通期連結業績予想は当初計画どおり、営業総収入805億円、営業利益2億円、経常利益4億円を見込む。藤本社長は「商品改革、オペレーションの精度を高めるとともに、引き続き不採算店舗を早期閉店することで、経営効率を高めることに注力していきたい」と語った。