ヨークベニマルが男性、若い世代からの支持を高めた理由は?大髙善興会長に聞く!
東北の雄・ヨークベニマル(福島県/真船幸夫社長)はブランド力の強さを示すストア・エクイティ・インデックス(SEI)のスコアを伸ばし、食品スーパー(SM)として東北地方で圧倒的なトップ、総合スーパーを加えた場合でも首位との差を大きく縮めている。ヨークベニマルの支持が高まった理由と戦略について、大髙善興会長に話を聞いた。
中間層と高所得層からの支持を高めた理由は?
──この1年の消費行動の変化をどのようにみていますか。
大髙 コロナ禍では、自宅での生活を快適に楽しむ巣ごもり消費や内食中心の食生活など、生活様式が一変しました。長期化するコロナ禍で内食が習慣化する中、家庭の料理疲れに伴って即食・簡便へのニーズが高まり、冷凍食品やデリカテッセン、ミールキットなどのカテゴリーで売上が伸びています。また、節約志向が強まる一方で、価値観が変化し、自分が価値を認める商品には積極的にお金を払う傾向もみられます。
──「ヨークベニマル」ブランドは、世帯年収300~499万円の中間層と500万円以上の高所得層で特に支持が高まっています。この要因をどのように分析しますか。
大髙 ヨークベニマルでは、「お客様の毎日の食卓をより楽しく、豊かに、便利にする」をコンセプトに、おいしさや品質を求めるお客さまをメーンターゲットとして、価値あるおいしい商品を豊富に品揃えし、いつでも新しい発見に出会える楽しい買物体験を提供してきました。特にこの1年では、おいしさや品質にこだわった商品の開発を強化しています。これまでの取り組みが奏功し、それらの層のお客さまから支持されたと考えています。
──具体的にMD(商品政策)ではどのようなことに取り組んでいますか。
大髙 来店動機につながる圧倒的な価値を創造し、これによってロイヤルカスタマーを創出し、商圏シェアを高めて生き残るというのが基本的な戦略です。SMで来店動機となるカテゴリーは、生鮮食品とデリカテッセンです。ヨークベニマルでは、これらのカテゴリーで価値ある商品の提案を徹底的に行っています。
デリカテッセンでは、「国内トップクラスの総菜製造小売業」を自負するライフフーズ*の強みを生かし、寿司、総菜、ベーカリーを幅広く展開しています。主力商品や旬の商品、地域商品を中心に、生鮮食品の品揃えも拡充してきました。
セブン&アイグループのプライベートブランド(PB)「セブンプレミアム」や自社の総菜ブランド「with mom (ウィズ・マム)」などのオリジナル商品も品揃えしています。
*2022年3月1日付でヨークベニマルが吸収合併
──価格政策についてはどのように考えていますか。
大髙 ヨークベニマルでは、
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