意外な大手が上位に!コロナ禍で時価総額を増やした小売企業、減らした小売企業ランキング
株式時価総額を減らした企業
次に、株式時価総額を1000億円以上減らした企業をご紹介します。
企業名 | 減少額 | |
1 | ワークマン | ▲3957億円 |
2 | 良品計画 | ▲2251億円 |
3 | エービーシー・マート | ▲2032億円 |
4 | ヤマダHD | ▲1775億円 |
5 | ツルハHD | ▲1624億円 |
6 | J. フロント リテイリング | ▲1508億円 |
7 | すかいらーくHD | ▲1345億円 |
8 | パン・パシフィック・インターナショナルHD | ▲1314億円 |
9 | サンドラッグ | ▲1198億円 |
10 | 丸井グループ | ▲1103億円 |
これら各社の直近の四半期決算(3ヶ月)の経常利益ないし税引前利益が対前年同期比、および対前々年同期の双方を上回ったのがワークマン、丸井グループ。対前年同期比増益だが、対前々年同期では減益なのが良品計画、すかいらーくホールディングス。
いずれに対しても減益だったのがエービーシー・マート、ヤマダホールディングス、ツルハホールディングス、J. フロント リテイリング、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス、サンドラッグでした。
いかがでしたでしょうか。
この二つのリストを眺めると、一部の例外を除き、対前年同期比と対前々年同期比のいずれに対しても増益である企業に高評価を、減益である企業に低評価を付していることがわかります。さらに、コロナ禍前の対前々年同期比と比較して増益になった企業に高評価、減益の企業に低評価が付されている傾向も観察されます。新型コロナウイルスに対するワクチンの供給拡大と治療薬の開発進捗が進んでいることから、株式市場がアフターコロナ禍における企業の成長性に目を向けているはずですので、こうした評価にも納得がいきます。
椎名則夫の株式市場縦横無尽 の新着記事
-
2024/07/08
アインHD、フランフラン買収で変わる?株主総会の争点とは -
2024/06/07
連続増収増益途切れ、株価下落のニトリHDの意外な実態と今後 -
2024/05/09
小売業界新たなフェーズへ!平和堂の株価上昇が意味することとは -
2024/04/08
新中期計画は株主の期待に応えているか?好決算発表後、しまむら株価が下落した理由 -
2024/03/11
再編ラッシュの小売業界、株式市場が「示唆」する次の展開とは -
2024/02/05
イオンのツルハ株取得が促すドラッグ業界再編と「その後」のシナリオとは
この連載の一覧はこちら [58記事]
![椎名則夫の株式市場縦横無尽](https://diamond-rm.imgix.net/wp-content/uploads/2021/01/20210118_stock_main.jpg?auto=format%2Ccompress&ixlib=php-3.3.0&s=f045bde97f5f002844629ccb67309663)
セブン&アイ,ファーストリテイリング(ユニクロ)の記事ランキング
- 2024-07-10イオンVSセブン&アイ 株主優待が示す2社の「大きな差」とは
- 2024-05-02セブン&アイが「生成AIファースト」宣言!意欲的な活用戦略と最新事例を語る!
- 2024-06-25インフレ、経済正常化で明暗!小売業の上場小売業2023年度決算と24年度展望
- 2024-07-12値下げ率大きいユニクロと値下げ率小さいしまむら どちらが高収益?
- 2024-02-28速報!セブン-イレブンの「SIPストア」ついに開業 写真で見る新コンセプト店の全貌とは
- 2024-01-02勝ち組はSPAではなく「無在庫型」へ 2024年のアパレル、5つの受け入れ難い真実とは
- 2021-05-04大丸、三越伊勢丹…誰も語れない百貨店分析 政府の施策が百貨店を殺す「本質的理由」
- 2024-07-24拝借スペックのPBでは生き残れない!GMS衣料品は自前開発を決意せよ
- 2021-03-05ビジネスは「一勝九敗」 ファーストリテイリングを世界的大企業に導いた“柳井哲学”
- 2024-06-29ファストリ12 兆円越え!上場小売業時価総額&ROA ランキング2024