関西スーパー、H2O子会社と経営統合へ 最高裁判断で
[東京 14日 ロイター] – 最高裁は14日、関西スーパーマーケットとエイチ・ツー・オー リテイリング子会社との経営統合に関して、統合手続きの差し止めを求めた食品スーパーのオーケー(神奈川県横浜市)の許可抗告を棄却する決定をした。
両社が明らかにした。
司法判断が確定したことにより、関西スーパーは予定通り、15日付でH2O傘下のイズミヤなどと株式交換を行う。統合後の業績見通しなどは、明らかになり次第発表するとしている。
オーケーは「最終的な司法の考えが示された」として、株式の公開買い付けは行わず、株式買取請求権により保有株式を全て関西スーパーへ売却すると表明した。売却価格については今後、相対で交渉することになる。
オーケーの二宮涼太郎社長はオンラインで会見し、関西スーパー買収により目論んでいた関西進出について「ぜひ関西に出店してほしいという声が多くあった。どういう進出方法が一番良いか、できるだけ速やかに検討し、具体的に行動に移したい」と述べた。
関西スーパーとH2O子会社との経営統合を巡っては、関西スーパーが10月に開催した臨時株主総会で、議決権行使の集計に疑義があったとして、オーケーが統合差し止めを求めて仮処分を申請。神戸地裁は申し立てを認めたが、大阪高裁は一転して関西スーパーの抗告を認め、オーケーが最高裁へ抗告する訴訟合戦となっていた。