利用実態調査発表から見る、「スキマバイト」市場の最新トレンドとは?
物流・小売・飲食の3業界のスキマバイト活用の実態
スキマバイトは、業界ごとにその活用方法が異なる。物流・小売・飲食の3業界における代表的な活用パターンは以下の通りだ。
- 物流業界:平日メーンで、商品の仕分け・ピッキング・梱包作業を任せる
- 小売業界:週末メーンで、品出し・商品陳列・掃除・レジ・会計などの業務を任せる
- 飲食業界:週末メーンで、フードや飲み物の配膳、掃除、皿洗いといった作業を任せる
これらの業務は、いずれも高度なスキルを必要とせず、未経験の人材にも依頼しやすい内容が中心だ。そのため、短時間でも人手が確保できれば業務を回しやすく、スキマバイトとの親和性が高い。
また、業界ごとに人手が求められるタイミングも異なる。物流業界では早朝や深夜、小売業では開店前の品出しや清掃、飲食業ではランチやディナーのピークタイムにスキマバイトの活用が集中している。

1回あたりのスキマバイト採用人数では、物流業界や小売業界が飲食業界よりもわずかに多く、いずれの業界も全体の2割程度のシフトをスキマバイトでまかなっている。一部の小売店舗では、品出しや清掃といった定型業務の多くをスキマバイトで運用しているケースもある。
さらに業界別に見ると、物流業界では、1拠点あたり平均15.7人をスキマバイトとして雇用しており、これは飲食業界の約4倍(飲食業界は約3.9人)にのぼる。これは、物流現場が広大な倉庫内での作業となるため、他業界よりも多くの人数が必要になるからだ。太田氏は「実際、メルカリ ハロでも同一事業者が当日に複数の求人を掲載するケースが多く見られる」と話す。








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