ごはんが主役!? 京都・西陣の人気洋食店のお米がここまでおいしい理由
精米したてのごはんがおいしい
米穀店で待つこと15分、ようやくキッチンパパへ。店内はサラリーマンらしき男性のほか、年配の女性客はじめ一人客、さらに家族連れの姿など多様である。いずれも近所の方が中心のようだ。
しばらくして私の目の前に届けられた料理は、「セットハンバーグ&ミスジビフカツ」(税込2080円)──。どうです、抜群のルックスでしょう。これに“主役”のごはん、そしてサラダ、味噌汁が付いている。
まずミスジビフカツからいただきます。デミグラスソースをしっかりつけ、カツを箸で持ち上げ、食べる。おーっ、うまい、期待を裏切らない!すぐに、ごはんを口に投入。粘り気のある食感でとても味わい深い。さすがお米屋さんが炊くごはんである。
味噌汁を少し含みリフレッシュ。さらにカツを一切れ、ごはん、今度はサラダといったように全体が偏りなく減るように食べ進める。なお、ごはんのおかわりは無料で、存分に食べることができるのでご安心を。
ふと壁に視線を向けると、サインが飾ってあるのを発見した。食後、気になったので近づくと、女優の野際陽子さんだった。ほかにも原日出子さんなど、有名人が多く訪れていることを知る。
食事は最後までおいしくいただいた。もちろん精米したてのお米は大変おいしかった。
帰り、私は定食で食べたのと同じ「ミルキークイーン」を買った。よく考えると、米穀店と洋食店はとてもよい組み合わせだと感じる。実際に食べたものを安心して買うことができるからだ。
キッチンパパの場合、料理自体の魅力はもちろん、米穀店から完全に商売替えをしなかった点も成功のポイントと言える。つまり米の専門性が武器となり、洋食店が出すごはん、料理の信頼度を上げることに貢献している。また米穀店にとっても、洋食店が米を買ってもらえるきっかけになっている。
なお「ミルキークイーン」は、5分づきに精米してもらった。こういったきめの細やかなサービスを受けられるのも専門店ならではだな、と思いつつ私は店を後にした。
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