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消費税収が20年度に初の20兆円超、法人・所得抜きトップに=政府筋

スーパーの従業員
7月1日、過去最高となる2020年度一般会計税収60.8兆円のうち、消費税収が21兆円と税収全体の3分の1を超えたことが、分かった。写真は千葉で昨年5月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 1日 ロイター] – 過去最高となる2020年度一般会計税収60.8兆円のうち、消費税収が21兆円と税収全体の3分の1を超えたことが1日、分かった。消費税収が20兆円を超えるのは1989年4月の導入以来、初めて。導入後32年で法人、所得税収を抜き、基幹3税でトップに躍り出た。複数の政府筋が明らかにした。

19年度実績からは2.6兆円増え、昨年末の見積もりからも1.7兆円上振れした。19年10月に消費税率を10%に引き上げた効果が通年で出た。

新型コロナで外食や旅行消費が大幅に減少したが、「巣ごもり」需要の高まりで通信機器やゲーム、食品などが増収に寄与したとみられる。新車販売も年度後半にかけ復調した。

基幹3税のうち、法人税収も11.2兆円と、前年度から0.4兆円増えた。外出自粛の影響で航空や鉄道などは業績が振るわなかったが、全体として株高が業績を支えた格好だ。20年度実績は昨年末の想定からも3.2兆円上回った。

一方、所得税収は前年度と同じ19.2兆円だったが、想定からは0.7兆円上振れした。