OICグループ、新卒採用で「経営者候補生特別枠」と「奨学金返済支援制度」を導入

スーパーマーケット「ロピア」を展開するOICグループ(神奈川県)は、2026年3月卒業予定者を対象とする新卒採用において、「経営者候補生特別枠」と「奨学金返済支援制度(代理返還制度)」を導入したことを10月23日に発表した。
OICグループは「食品総合流通業」として食の生産・製造、貿易、卸、小売、外食までを一貫して手がけ、日本全国から台湾まで事業を展開している。2031年度までに売上高2兆円、グループ会社100社体制の実現を目指しており、その実現にはグループ各社の経営を担う人材育成が不可欠であると考えている。
そのため、OICグループでは2025年1月よりAoba-BBT(東京都)と共同で、WEB座学と実践を融合させた2年間の経営者育成プログラム「社長100人プロジェクト~経営者育成塾」を開始している。入社3年目から参加が可能で、最短入社5年目にグループ各社の代表・役員に就任する可能性があり、今回導入された「経営者候補生特別枠」では一次選考が免除される。
プログラムはビジネス・ブレークスルー大学(BBT大学)およびAoba-BBTと共同開発したオリジナルカリキュラムに基づき、社内公募で選抜された年間約10人が受講する。参加者はOICグループの理念や経営課題を踏まえた実践的学びを通じ、マネジメントスキルを習得し、修了後は新設会社やM&Aで加わる企業、既存のグループ会社の経営を担うことが期待される。
さらに同社は「奨学金返済支援制度(代理返還制度)」を導入する。現在日本では、奨学金という経済的負担が新社会人の進路選択や人生設計に影響を及ぼし、キャリアの停滞や不安を生じさせている。同制度により学生の経済的負担を軽減し、新社会人が安心して将来の夢に挑戦できる環境を整えるとともに、若手のキャリア形成支援にも取り組む。
■「経営者候補生特別枠」採用の詳細について
〇対象者:2026年卒、“総合職”応募・特別選抜試験(選考)通過者
〇選抜方法:SPI適性検査基準+特別枠適性試験基準通過後、一次面接・最終面接双方で高評価を得た者
〇選抜後:店舗研修後、採用企画・人事労務・総務・経理・財務・M&A・システムの中核業務を経験し、入社3年目より「社長100人プロジェクト~経営者育成塾」参加の一次選考免除
■「奨学金返済支援制度(代理返還制度)」の詳細について
〇対象者:大学院・大学・短大・専門学校卒業・修了、支援制度試験(選考)通過者
〇選抜方法:SPI適性検査基準通過後、一次面接・最終面接双方で高評価を得た者
〇対象奨学金:日本学生支援機構(JASSO)から貸与されている奨学金
〇支払期間:最大5年・最大150万円(勤務満1年30万円・満3年50万円・満5年70万円)






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