サンエー、中間決算は増収も営業・経常減益

サンエー(沖縄県)が10月7日に発表した2026年2月期第2四半期決算(連結2025年3月1日~8月31日)は、営業収益が前年同期比1.3%増の1,222億1,600万円、営業利益が5.1%減の87億600万円。経常利益が3.5%減の91億600万円となり、増収も営業・経常利益は減益で上期を折り返した。
上期は、人財力や仕組力、商品力、店舗力の向上に取り組むとともに、引き続き企業理念の浸透、七大基本(クリンリネス、鮮度と品質、品揃え、価格、陳列技術、サービス、正しい表示)の徹底、既存店の活性化、効率化など、顧客の満足度の向上に努めた。
小売事業は、3月から6月の各部門売上は堅調に推移したが、沖縄県の平均気温が前年より低く推移したことや、前年に実施された沖縄県の省エネ施策の反動などにより、家電(エアコンなど)の売上が苦戦。また、旧暦行事(盆)のずれ(前年8月16日~18日、今年9月4日~6日)などにより、食料品の売上に影響を及ぼした。
小売事業の営業収益は1.1%増の1,175億900万円と増収を果たしたが、既存店の建替えと改装に伴う休業や経費計上などがあり、セグメント利益は8.4%減の75億2,000万円と減益を余儀なくされた。
CVS事業は、FC店舗を1店舗閉店したが、新店3店舗と既存店が好調に推移し、営業収益は6.9%増の47億1,800万円、セグメント利益は23.2%増の11億8,500万円と増収増益を果たした。
連結ベースの売上総利益は、売上総利益率が0.3ポイント低下して31.5%になったことを受け、1,700万円減の353億5,200万円と伸びを欠き、営業収入が6億3,900万円増えて営業総利益を6億2,300万円増の453億800万円としたが、販管費の10億8,700万円増が響き、営業利益は前年中間期に比べて4億6,400万円減少した。
2026年2月期の連結業績については、営業収益で4.5%増の2,478億7,600万円、営業利益で1.8%増の172億2,700万円、経常利益で1.9%増の177億9,600万円を見込み、増収増益での着地を予想した。





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