8月企業倒産、805件=3カ月連続増、物価高重荷―商工リサーチ

時事通信社

閉店を知らせる貼り紙
〔写真説明〕閉店を知らせる貼り紙(イメージ 時事通信)

 東京商工リサーチが8日発表した8月の企業倒産件数(負債総額1000万円以上)は、前年同月比11.3%増の805件だった。資材などの物価高や、人手不足が引き続き企業経営の重荷となり、3カ月連続で増加。8月としては12年ぶりの多さとなった。

 負債総額は12.8%増の1143億7300万円と、6カ月ぶりに増えた。負債額1億円未満の小規模倒産が中心だった。

 産業別に見ると不動産、建設、運輸、小売りの倒産が増加。原因は、物価高が55件(前年同月48件)、人件費高騰などの人手不足は23件(同16件)を占めた。 

 商工リサーチは、金利上昇やトランプ関税といった経営上のリスクが増えている点を指摘。業績回復が遅れた中小企業は新たな資金調達が難しいとして、「年末の資金需要に対応できない企業の息切れが、倒産を押し上げる可能性が高まっている」と懸念している。 

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