5月消費者物価、3.7%上昇=コメ最大、2倍超―総務省

時事通信社

東京都内のスーパーで買い物する人たち
〔写真説明〕東京都内のスーパーで買い物する人たち=5月23日(AFP時事)

 総務省が20日発表した5月の全国消費者物価指数(2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が111.4と、前年同月比3.7%上昇した。プラスは45カ月連続。食料品の値上がりが物価を押し上げ、高騰が続く米類は前年同月との比較で2倍超の101.7%上昇と、8カ月連続で過去最大の伸び率となった。

 生鮮食品を除く食料は7.7%上昇と10カ月連続のプラス。米類は単一銘柄米のみが調査対象で、ブレンド米の価格は反映されない。このため、政府による備蓄米放出の効果は表れず、伸び幅の拡大が続いた。米に関連した品目では、おにぎりが19.2%、すし(外食)が6.3%、いずれも上昇した。

 食料ではこのほか、チョコレートが原材料価格の高騰で27.1%上昇、コーヒー豆が主要原産国のブラジルの天候不良で出荷量が減少し28.2%上昇した。 

 政府の負担軽減支援事業の終了などに伴い、エネルギー価格は上昇が続く。ガス代の伸び率は5.4%と前月の4.4%から拡大。電気代は11.3%上昇した。ガソリンは4.8%上昇したが、直近の原油安を反映して伸びは鈍化した。

 生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は3.5%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は3.3%、それぞれ上昇した。 

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