百貨店で初売り=4年ぶり制限なし、にぎわい期待
大手百貨店の初売りが1日、始まった。2024年は新型コロナウイルス感染拡大防止のための行動制限がなくなって迎える4年ぶりの新年だ。円安を追い風にインバウンド(訪日客)も増えており、各社はコロナ禍前以上のにぎわいを期待している。
1日が初売りの西武池袋本店(東京都豊島区)は、予定より30分前倒しして午前9時半に開店。列をつくっていた客は一斉にお目当ての売り場へ駆け込んだ。同店では21~23年、混雑を避けるため特設売り場で人気の食料品の福袋を売っていたが、今年は大部分の商品を通常通り各店舗で販売した。
親子で洋菓子の福袋を買いに来た東京都在住の女性は「朝8時ごろから並んだ。毎年楽しみに買いに来ている」と話した。訪れた60代の男性は「子どもが帰省してくるから、食品の福袋を買って家族団らんに備える」と笑顔を見せた。
高島屋や大丸松坂屋百貨店では2日が初売り。松屋銀座(東京都中央区)は従業員の英気を養うため、例年より1日遅い3日の予定だ。
インターネットでは23年11月ごろから多くの百貨店が福袋を販売。菓子やスープセットなど食品が好調という。