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良品計画 通期決算は海外事業で大幅な増収増益

無印良品もロフトも、元はセゾングループだった

 良品計画が10月13日に発表した2023年8月期決算(連結2022年9月1日~2023年8月31日)は、営業収益が前期比17.2%増の5,814億円、営業利益は1.1%増の331億円、経常利益は▲2.8%の361億円、当期純利益は▲10.2%の220億円で着地した。

 国内外の出店が順調に進んだことに加え、海外事業の売上が伸びたことで営業収益は2ケタ増を達成。また、円安と原材料高に伴う仕入コストの上昇によって、営業総利益率は0.5ポイント減らして46.7%となったが、営業総利益が372億円増えたことで369億円増の販管費を吸収した。

 国内事業の営業収益は11.3%増の3,428億円となったが、営業利益は▲12.7%の349億円と落ち込んだ。営業利益率は2.8ポイント落として10.2%。既存店売上が伸び悩んだほか、急激な円安と輸送費上昇に伴う調達コストの増大により、営業利益が低下して減益につながった。

 海外事業については、営業収益が26.9%増の2,385億円、営業利益は65.7%増の393億円と好調で、大幅な増収増益を達成。営業利益率は3.9ポイント上昇して16.5%となった。東アジア、東南アジア、オセアニアはいずれも増収増益。欧米は前期までの赤字から黒字に転換し、営業利益率は前期より14.0ポイントアップして10.8%となった。