下請法違反、ノジマに勧告=2社への代金7300万円減額―公取委

時事通信社
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ノジマの看板
〔写真説明〕ノジマの看板(時事通信社)

 家電量販店大手のノジマが、製造下請け2社への支払代金約7310万円を不当に減額したとして、公正取引委員会は29日、下請法違反で再発防止などを勧告した。

 公取委によると、ノジマは2019年7月~22年10月、「拡売費」や「物流協力金」などの名目で、2社と取り決めた下請け代金を減額。拡売費名目で減額された代金は、値下げの原資に充てられたとみられる。物流協力金は店舗への配送料として減額されたが、2社が負担する必要はなかったという。

 2社はノジマの店舗で販売されるプライベートブランドの家電などを製造。ノジマは公取委に対し、下請法違反の認識がなかったと説明し、2社に減額分の代金を支払った。

 ノジマの有価証券報告書によると、23年3月期の売上高は連結で約6260億円で、従業員は約1万2000人に上る。

 ノジマによると、同社が運営する家電量販店は関東、中部地方の9都県で計215店舗。取材に対し、「下請法の認識、法令知識が不足していたことが原因。再発防止に努める」とコメントした。 

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