「エンタメ系」恵方巻き続々=極太やシークレットタイプ―百貨店

時事通信社
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大丸札幌店の直径20センチの極太恵方巻き
〔写真説明〕大丸札幌店の直径20センチの極太恵方巻き(同店提供)

 2月3日の節分に向けて、百貨店の恵方巻き商戦が本格化している。パーティー感覚でシェアする巨大な太巻きや、食べるまで具が分からない「シークレット」タイプなど、コロナ禍の閉塞(へいそく)感を打ち破るような娯楽要素あふれる商品がずらり。一方で、物価高を背景に、手頃なハーフサイズの品ぞろえを増やした店もある。

 大丸札幌店(札幌市)は開業20周年に引っ掛け、直径20センチ、重さ4キロ以上の極太恵方巻きを販売する。中身はタラバガニやホタテなど海鮮20種類で、1万800円。担当者は「ケーキのように切り分けて、みんなで楽しんで」と話す。

 東武百貨店池袋本店(東京)が投入するのは、断面もノリで隠し、具が一切見えない「ブラックロール巻」(2023円)。5本に1本だけ本マグロの大トロやウニなどが加わった「当たり」が出る。

 大丸東京店(東京)は、サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会で16強入りした日本代表にちなみ、「ブラボー!!海鮮16強巻」(9799円)を用意。海鮮16種類をサッカーボール柄ののりで包み、「ブラボー!!」の文字をあしらった。松坂屋上野店(東京)は近くの上野動物園の人気者、双子のパンダを模した「パンダの大人恵方巻」(1500円)を売り出す。

 一方、値段が手頃なハーフサイズの数量を前年より1割増やしたのはそごう・西武だ。江戸前ずしの老舗「銀座久兵衛」の恵方巻きは、長さ約10.5センチの食べ切りサイズで、1890円。広報担当者は「少量なので食べ残し防止にもつながる」と話す。予約は好調だという。

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