高島屋は12月1日、武田薬品工業の不動産子会社から東京・日本橋のビル2棟を計495億円で取得した。現在は武田薬品が東京本社オフィスなどとして使用している。物件は2019年3月末までに高島屋に引き渡される予定。
取得した物件は「東京武田ビル」(東京都中央区、建物面積約2万4000平方メートル)と「武田新江戸橋ビル」(同、約1477平方メートル)で、いずれも高島屋の日本橋店に近い。高島屋では日本橋エリアに分散している本社など事務所やグループ会社のオフィスを集約し、業務の効率化を図る。将来的には、同社グループが推進している日本橋エリアにおける「まちづくり」と連動した活用についても検討するとしている。
高島屋は再開発組合の一員として、日本橋店周辺の再開発事業を推進しており、18年春には「東館」、同年秋には「新館」を新設・増床する予定。これにより、本館と「タカシマヤウオッチメゾン」を含めた4館構成の「日本橋高島屋S.C.」(総店舗面積約6万6000平方メートル)が誕生する。