【米ウォルマート】 中国・京東集団と提携、ネット通販事業売却

2016/06/27 00:00
Pocket

 米ウォルマート・ストアーズは6月20日、中国のインターネット通販大手、京東集団(JD.com)と戦略的提携を結んだと発表した。

 

 ウォルマートが中国で展開するネット通販事業「1号店」(Yihaodian)を京東に売却する一方、ウォルマートは京東が新たに発行する株式を取得し、約5%を出資する。出資額は明らかにしていないが、米NASDAQ市場の京東株の時価総額から換算すると15億ドル(約1550億円)程度とみられる。

 

 ウォルマートは会員制卸店「サムズ・クラブ」の旗艦店を京東の通販サイトに出店、京東が運営する7つの物流センター、209の倉庫などのネットワークを使って、注文の当日または翌日に商品を届けられるようにする。

 

 また、JD.comが合弁で展開するクラウドソーシング型配送サービス「Dada」で、ウォルマートが店頭で販売する商品を注文できるようにする。Dadaに登録する個人ドライバーなどがウォルマートの店頭商品を注文から2時間以内に顧客に届ける。

 

 「1号店」は京東に売却するが、直販部門だけはこれまで通りウォルマートが運営する。

 

 京東は直販型のネット通販としては中国最大手、バーチャルモール型を含めると「天猫(Tmall)」を運営するアリババグループに次いで第2位の規模を持つ。

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態