マクドナルド、1〜6月期の営業利益は1.5%増、既存店は9.1%の増収
日本マクドナルドホールディングスが発表した2022年1〜6月期の連結業績は、売上高が前年同期比11.2%増の1682億円、営業利益が1.5%増の174億円、純利益は0.9%増の110億円だった。
原材料費の高騰などで利益が40億円押し下げられたが、2ケタの増収効果で補った。23店舗を新設(14店舗を閉鎖)した結果、フランチャイズ加盟店を含む全店売上高は、10.0%増の3420億円となった。
3月に約2割の商品について価格を引き上げた効果もあり、既存店売上高は9.1%増加した。既存店売上高は15年10〜12月期から22年4〜6月期まで、27四半期連続でプラスとなった。
既存店の増収につながっているのが、デジタルの強化だ。スマートフォンアプリで商品を注文し、店頭や車の中で受け取ったり、自宅などに配送してもらったりするモバイルオーダーの利用が増えた。店頭でのモバイルオーダーの利用率は約14%に達した。モバイルオーダーした商品のドライブスルーによる受け取りを今秋までに全国展開する予定だ。
デリバリーの対応店舗も増やしており、マクドナルドの配達員が宅配する「マックデリバリーサービス」の実施店舗は全2951店舗のうち931店舗、Uber Eatsによる宅配は1808店舗、出前館による宅配は1862店舗に広がった。
22年12月期の連結業績は、従来予想を据え置いた。売上高は前期比4.8%増の3330億円、営業利益は1.4%増の350億円、純利益は10.2%減の215億円を見込む。通期の既存店売上高は3.5%増と、1〜6月期に比べて失速する見通しだ。