エイチ・ツー・オーリテイリングが発表した2015年4~6月期の連結業績は、売上高が前年同期比68.2%増の2152億円、営業利益が10.5%増の31億円と増収増益だった。
昨年6月にイズミヤを経営統合した効果で、売上高が大きく伸びた。セグメント別でみたイズミヤ事業の売上高は792億円だったが、営業損益は2億2300万円の赤字で全体の利益を押し下げた。
主力の百貨店事業は売上高が6.0%増の963億円、営業利益が21.9%増の31億円と好調だった。阪神梅田本店は建て替え工事に伴う売り場縮小で売上高が2割ほど落ち込んだが、阪急うめだ本店の売上高が伸びてカバーした。
「阪急オアシス」を中心とするスーパーマーケット事業は、売上高が12.9%増の286億円、営業利益が48.3%増の2億5600万円だった。改装効果で既存店売上高が2.9%伸びたことで大幅増益となり、イズミヤの赤字を補った。
なお、イズミヤの経営統合により前年同期に計上した約100億円の負ののれん発生益がなくなったことから、純利益は49.6%減の60億円となった。
16年3月期通期の連結業績は、売上高が6.5%増の9000億円、営業利益が7.7%増の230億円と従来予想を据え置いた。