【イオン】 関東の食品スーパー3社、来年3月に持株会社方式で統合
イオンは10月31日、同社が筆頭株主であるマルエツ(東京都豊島区)とカスミ(茨城県つくば市)、100%子会社のマックスバリュ関東(東京都江東区)の3社を来年3月2日、共同持株会社方式で経営統合すると発表した。
共同持株会社の名前はユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMHD)で、マルエツ、カスミ、マックスバリュ(MV)関東は同社の100%子会社となる。イオンはUSMHDに70%前後を出資して連結子会社とし、残りはマルエツの第2位株主である丸紅が出資する。マルエツとカスミは来年2月25日で上場廃止となり、USMHDが代わりに上場する。
2014年2月期での連結売上高はマルエツが3193億円、カスミが2246億円、MV関東が427億円で単純合計すると5866億円となり、ライフコーポレーション(5349億円/14年2月期)を抜いて食品スーパーで首位となる。
イオンは首都圏の他の食品スーパーのUSMHDへの参画を視野に2020年で売上高1兆円・1000店舗の体制を目指すとしている。
首都圏の食品スーパーでは、いなげや(東京都立川市)とベルク(埼玉県寄居町)がイオンから15%の出資を受け、イオンは両社の筆頭株主となっている。いなげやの売上高は2304億円(14年3月期)、ベルクは1450億円(14年2月期)で、両社がUSMHDに参画すれば、首都圏1兆円構想に大きく近づく。