ファーストリテイリングが発表した国内ユニクロ事業の11月の売上高は既存店ベースで前年同月比7.7%増となった。中旬以降の気温低下に伴って、「ヒートテック」など冬物商品が好調に推移した。前月は13.8%減と2ケタのマイナスだったが、2ヵ月ぶりにプラスに転じた。
台風などの影響で前月に14.1%減だった客数が5.7%増えたことが大きい。客単価は1.9%増だった。
その他の衣料品専門店の11月の既存店売上高は、セレクトショップ大手ユナイテッドアローズが2.7%増(ネット通販を除く)で2ヵ月ぶりのプラス、しまむらの「ファッションセンターしまむら」は1.8%減で2ヵ月連続のマイナス、アダストリアホールディングス傘下の婦人服SPA(製造小売り)のポイントは1.3%減で2ヵ月連続のマイナスだった。
しまむらは毎月20日締めで売上げを集計しているため、中旬以降の気温低下による押し上げ効果が低かったものとみられる。