三越伊勢丹ホールディングスなど百貨店4社が1日発表した5月の既存店売上高(速報)は、前年同月比3~9割増といずれも前年実績を大幅に上回った。前年は新型コロナウイルス感染拡大に伴い一部で休業を強いられていた。3年ぶりに行動制限がなかった大型連休中に客足が伸びた。
伸び率は、J・フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店が89.2%、三越伊勢丹が64.3%、高島屋が63.3%、そごう・西武が33.6%だった。商品別では、宝飾など高額品の堅調が続いたほか、連休中には手土産用の和洋菓子も売れた。そごう・西武ではスーツなどビジネス用品の販売が回復した。
コロナ前の2019年5月と比べると、各社の売上高は8~9割超まで回復し、コロナ前を超えた店舗もあるという。