外食売上高、4月は13.5%増と5カ月連続のプラス 19年比では8.1%減
日本フードサービス協会が発表した4月の外食売上高(全店ベース)は、前年同月比13.5%増となり、5カ月連続で前年実績を上回った。コロナ禍前の19年4月比では8.1%減だった。
3月下旬に全国でまん延防止等重点措置が解除されたことから、おおむね回復基調となった。春休みや土日・祝祭日を中心に家族連れが外食需要を牽引、商業施設内の店舗などが好調だった。全体の客数は6.5%増、客単価は6.6%増となった。
業態別では、ファーストフード業態が8.4%増と引き続き好調に推移した。底堅いテークアウト需要に加えて、店内飲食も回復した。デリバリー、ドライブスルーが堅調な「洋風」は10.7%増、牛丼など「和風」は夜間の店内営業再開や新商品の好調もあって7.9%増、ラーメンなど「麺類」は酒類提供制限の大幅な緩和で9.8%増となった。
ファミリーレストラン業態は家族連れが需要回復を引っ張り、17.5%増だった。ただ、夜間の需要が戻らないことから、19年比では20.1%減にとどまった。パブ・居酒屋業態も営業規制の緩和で81.9%増と大きく伸びたが、19年比では52.4%減とコロナ禍前の水準には遠く及ばなかった。
ディナーレストラン業態は百貨店などの商業施設を中心に個人客の戻りが顕著で36.3%増となったが、法人需要が戻っていないことから19年比では25.8%減だった。商業施設立地の店舗を中心に客足が戻った喫茶業態は13.0%増だった。