大手スーパーのオークワ(和歌山市)は5月28日、「業務スーパー」をフランチャイズ(FC)展開する神戸物産(兵庫県稲美町)と弁当・総菜などの販売を目的とした合弁会社2社を設立することで合意した。
設立するのは「OK’sクリエイト」と「オーデリカ’s K」の2社で、資本金はいずれも4500万円。両社が折半出資し、和歌山市のオークワ本部内に本社を置く。設立は6月8日の予定。
「OK’sクリエイト」は神戸物産が開発した商品をオークワ店舗に供給する事業を行い、「オーデリカ’s K」は神戸物産が昨年立ち上げた中食の新業態「Green’s K」をオークワ店舗内で展開する。「Green’s K」は店内に厨房を持ち、出来たての弁当や総菜を提供すると共に飲料などの加工食品を販売する業態。
神戸物産は国内外に食品加工の自社工場を有しており、低価格のプライベート・ブランド商品の開発・生産、総菜の加工・調理に強みを持つ。オークワはこうしたネットワークを生かして総菜を中心とした食品の品揃えを強化する。一方の神戸物産はオークワの販売網を活用して、自社商品の販路拡大、自社工場の稼働率向上を狙う。
神戸物産は「業務スーパー」のFC加盟店を500店以上展開するほか、ビュッフェレストランなどの外食事業を運営しており、2009年10月期の連結売上高は1259億円、営業利益は7億円となっている。