【良品計画】11年2月期は3年ぶりの営業増益を見込む
「無印良品」を展開する良品計画は、2011年2月期連結決算で3年ぶりの営業増益を見込む。10年2月期で45.2%だった売上総利益率を45.6%に改善し、営業利益は2.5%増の144億円を確保する見通しだ。売上高は6.5%増の1744億円、販売管理費は8.4%増の654億円となりそう。
同社が発表した10年2月期連結業績は、売上高が0.4%増の1643億円、営業利益が17.9%減の141億円だった。純利益は前期に44億円を計上していた投資有価証券評価損がなくなった関係で、8.2%増の75億円となった。
商品別の売上高では、主力の生活雑貨は0.9%の微減だったものの、衣服雑貨が4.2%落ち込んだ。食品は2.0%のプラスだった。既存店売上高は直営が5.8%減、商品供給先を含めると6.7%減と振るわなかった。
海外メーカーからの直接仕入を増やして原価低減を図ったが、競合への対抗値下げや在庫処分のための見切り販売が増えて売上総利益率は前の期より0.2ポイント悪化した。
店舗については国内で24店舗を新設する一方、西友の18店舗を含む29店舗を閉鎖、期末店舗数は339店(うち直営212店)となった。海外では中国8店舗など計20店舗を新設(3店舗を閉鎖)し、店舗数は115店にまで増えた。