平和堂、全方位改革!
売場、商品、衣食住、D X 、地域共創…
先行する食品改革の磨き上げと、成果が出始めた衣料・住関連の改革に、食品スーパー(SM)新フォーマットの「SX店」の構築、旗艦店の大改装、デジタル販促……。平和堂(滋賀県/平松正嗣社長)は現在、デジタルも活用しながら全方位での改革を急ピッチで進めている。競争環境が激化する中で、地域での根強い支持をさらに強固なものにしつつ、新たな商勢圏を攻める構えだ。こうした改革に合わせ、平和堂独自の取り組みとして注目されるのが、「地域密着のライフスタイル総合(創造)企業」をめざす「地域共創」の取り組みだ。地域課題の解決など地域との連帯をテコに新たなビジネスをつくり上げ、それにより顧客を創造し売上・利益の成長をねらう。既存の小売で培った強みをさらに伸ばすとともに、小売の枠を超えたビジネスモデルづくりへの挑戦でもある。平和堂が進める全方位での改革と、新たに構築を進めるビジネスモデルの到達点に迫る。そこには、地域に根差す小売業の「ロールモデル」がありそうだ。