トライアルカンパニー
「生鮮改革」で劇的進化!
北海道から九州まで全国に約260店舗を展開する、トライアルカンパニー(福岡県/石橋亮太社長:以降、本特集では原則として「トライアル」と表記)。同社は1500坪前後の広大な売場面積で、食品と非食品を圧倒的な品揃えで展開するスーパーセンター(SuC)を主力業態として業容を拡大。今や売上高は6000億円に迫る(2022年6月期の流通小売事業の売上高5975億円:速報値)勢いだ。
トライアルに関しては、近年グループ全体で注力しているAI活用や、新しい買物体験を提供する「スマートストア」の出店など、デジタル領域の取り組みにスポットライトが当てられることが多かった。その一方、「安さ」以外で店づくりや商品が注目を浴びることは少なかった。しかしトライアルは水面下で「生鮮強化」をテーマとした戦略を推進、それが結実し始め、「安さ」「品質」「品揃え」の3拍子が揃った魅力的な生鮮売場が展開されるようになっている。
生鮮強化を軸に、トライアルはなぜ大きな進化を遂げることができたのか。その背景と最前線を徹底取材した。